去年の八月、私は自宅の庭で草むしりをしていましたが、その時につい出来心で行ってしまった「ある行為」が、生涯忘れられないトラウマを私に植え付けることになりました。庭の奥にあるツツジの茂みの中に、いつの間にかハンドボールほどの大きさのスズメバチの巣が作られているのを発見したとき、私はパニックになると同時に「ホースのジェット噴射で洗い流してしまえば、ハチも驚いてどこかへ行くだろう」という非常に安易で愚かな考えを抱いてしまったのです。私はガレージからホースを引き出し、ノズルをストレート設定にして、三メートルほど離れた場所から巣に向かって力いっぱい放水を開始しましたが、その直後に起きた出来事は、私の想像を絶する恐怖の光景でした。水が巣に当たった瞬間、まるで黒い爆弾が破裂したかのように、数十匹の巨大なハチが地鳴りのような羽音を立てて土砂降りの水の中から次々と飛び出してきたのです。彼らは水を避けるどころか、水流を突き抜けるような勢いで私に向かって一直線に飛んできました。私はあまりの恐ろしさにホースを放り出し、家に向かって必死に走りましたが、背後から「カチカチ」というスズメバチ特有の威嚇音が聞こえ、首筋に鋭い痛みが走った瞬間に意識が遠のきそうになりました。なんとか玄関になだれ込み、ドアを閉めた後も、窓ガラスを体当たりで叩きつけるハチたちの鈍い音が響き渡り、私は家の中でガタガタと震えることしかできませんでした。鏡を見ると首の後ろが真っ赤に腫れ上がり、激しい動悸と吐き気に襲われたため、すぐに家族に救急車を呼んでもらいましたが、医師からは「二箇所刺されている、アナフィラキシーショックが起きなくて本当に幸運だった」と言われ、自分の無知さが招いた結果の重大さに涙が止まりませんでした。後日、専門の駆除業者に依頼して巣を取り除いてもらいましたが、作業員の方からは「水をかけるのが一番危ないんです。蜂は死なないし、ただ怒らせるだけですよ」と厳しく諭されました。業者が撤去した巣の中には、まだ数千匹の予備軍が詰まっており、もしあの時もっと大量のハチが同時に襲ってきていたら、私は今こうして体験談を書くことさえできなかったかもしれません。この一件以来、私は庭で羽音がするだけで心臓が激しく波打つようになり、蜂に対する恐怖心は消えることがありません。これから巣を見つける方に伝えたいのは、どんなに小さく見えても、どんなに水流が強くても、スズメバチに水をかけることだけは絶対にしないでほしいということです。それはハチを追い払う方法ではなく、自分から蜂の針に向かって飛び込んでいくような自殺行為なのです。